瀬戸内をBL小説で旅しよう
Setouchi BL Short Story
レイニーデイズ、イエスタデイによせて
「BE・BOY GOLD」に連載中、ヨネダコウ先生の「レイニーデイズ、イエスタデイ」。
瀬戸内の街を舞台にした、高校生のボーイズラブ・ストーリーです。
「このもどかしさとか 自分の小さな世界とか 名前をつけられない何かに
イラついては逃げる そんな日々」
瀬戸内のキラキラした美しい情景と対比するように感じられる閉塞感。
大人には失われた懐かしいもののように映り、それでいてどこかに持ち続けている気持ちが反応してしまうのかもしれません。
捻くれていない萌え。楽しみです。
(2Pだけお試し読みができます。BE・BOY GOLD 2015年8月号)
というわけで、読んだときには気持ちは瀬戸内BLに持って行かれてしまい、瀬戸内を舞台にした話を書こう!と思いました。瀬戸内3県に暮らした経験から、それぞれ土地柄にも方言にも違いを感じていたので、いろんな地方を違った視点で書いた短編が集まったら楽しいかも!と思いついたことが今回の発端です。
最初にお声をおかけした方々が「ヨネダ先生の作品好きだし、面白そうだから書く!」っておっしゃってくれたので、こうして企画という形にできました。
連載の経緯や方言の一部など。方言いいですね!ぐっとくる!方言萌えを再認識。
舞台は特定してしまうとアラがでるかもなので、ほわっとある地域だそうです。
でもしっかり地名がでていたり。
方言のチェックは編集部の担当者さまと愛媛出身の千葉リョウコ先生がされたそうで、ヨネダ先生とは縁がなさそうな瀬戸内地方を、どうして舞台に選ばれたのか気になるところ。
ヨネダ先生、FRaU第3回マンガ大賞受賞おめでとうございます。
今回の受賞によせてのコメントがとても印象的でした。
「よい作品に巡り合ってBLを好きになられたら人生が少し潤うと思うのです。」
今回素敵なきっかけを頂き、初めての企画を立ち上げ、大好きな作品を書かれる方々に大胆にお声をかけ、小さな声に反応してお声かけ頂くご縁も頂きました。
右も左もわからぬ私の企画にご賛同頂き、ご参加くださった方々に、めいっぱい楽しんでいただけますように。読み手さまにも、新しい出会いがありますように。
ヨネダコウ先生の「レイニーデイズ、イエスタデイ」に出会えたこと、この企画に関わってくださったみなさまに出会えたことに感謝を込めて。
2015年 9月 花緒 すず